山本耕史くんのヒースクリフ


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好きとなったらとことん行かなきゃ気が済まない私だということはこのブログをご覧下さっている方にはもうすでにほぼバレていると思います。

観るもの、聴くもの、読むもの、行く場所、気に入っているレストラン…すべてにその傾向があると我ながら呆れます。


今日はその好きなもののひとつ、エミリーブロンテの嵐が丘の舞台を観て来ました。

嵐が丘は何度読んだことか、初めて読んだのは実家にあった世界文学全集でしたからまだ高校生の時でした。その時はただ読み通しただけでしたが。
ロマとして生まれ、孤児になったヒースクリフがたまたま嵐が丘と言う名前のお屋敷に住むアーンショー氏に拾われ家族の一員として育てられます。すぐにその家のキャサリンとは本当の兄妹のように仲良くなります。しかしアーンショー氏が亡くなると長男のヒンドリーはヒースクリフーを使用人の地位に落とし蔑み続けます。ただひとりヒースクリフに愛情を降り注いでくれたキャサリンも結婚する相手としてはお金持ちのリントン家のエドガーを選んでしまいます。
その裏切りの理由が当時のイギリス女性たちの根本にあった自分より上の階級の男性と結婚するしか財産を手に入れることができないという理由。キャサリンが女中のネリーに話す『もしも自分がヒースクリフと結婚すれば自分の位を落とすことになる』と言う言葉。それを陰で聞いたヒースクリフは失望し失踪してしまいます。3年後戻ってきた彼は失望が怨念に変わっており自分を貶めたヒンドリーとアーンショー家そのもの、また自分を裏切ったキャサリンとエドガーへの復讐を誓いキャサリンの子供の代まで復讐し続けるのです。どんな形で復讐が出来ようとも彼の心の底にあるキャサリンへの究極の愛と彼女を失った深い悲しみは無くなることはなかった。それを描いた作品です。

普通の人生を送ってきた私には何度読んでもヒースクリフの心の底には行き着かない。

山本耕史くんがヒースクリフを演じるとの広告を見た時、あの育ちの良さそうな繊細な感じの彼にヒースクリフは似合うのかな。そこまでの怨念を表すことができるのかな。でも新選組の土方歳三は好きだったし、ヒースクリフにはもともと美形のイメージがある。
やっぱり舞台化された嵐が丘は見るべきだと、チケットを取りました。
今日見てきた舞台 は原作に忠実な演出で台詞もほとんど原作のまま。もちろん3時間弱にまとめてありますから端折った部分、前後する部分もありましたが100%引き込まれてしまいました。

肝心のヒースクリフ、山本耕史くんが素晴らしい。中でも後半の半ば狂気に満ちた復讐劇と最終章、自分自身も狂乱の中、キャサリンの亡霊と共に消えて行くシーンはヒースクリフそのものでした。
もう一人の主役キャサリンには堀北真希さん。彼女も立派に演じきっていて素晴らしかったけれどもうちょっと自由奔放な部分が見えた方がよかったかな。
脇役の女中のネリー役の戸田恵子さん。助演女優賞ものでした。

何年か前にこの嵐が丘の舞台になったヨークシャーのハワースというところを訪れるツアーに参加したことがあります。
寒い季節だった上にその日は雨でヒースの花にはまだ早く、ヒースクリフが佇んだトネリコの木も雨に霞んで見えません。

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キャサリンのセリフで好きなフレーズがあります。エドガーを結婚相手に選んだ理由をネリーに話すところで
[エドガーへの愛は木々の葉っぱのようなもの。いつか色あせて枯れていく。ヒースクリフへの愛は地面の下にある岩のようなもの。何年過ぎようとも変わることは無い。ヒースクリフは私。私はヒースクリフ]

その言葉を思いながら雨のハワースを歩きました。

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ムーア(荒野)がヒースの花でいっぱいになる頃にまた行きたい。

Commented by tanat6 at 2015-05-21 09:19
おはようございます。
ブログにリンクいただきました。
取り急ぎ ご連絡させていただきました。

また ゆっくりとお邪魔させていただきます。
行ってまいります。
Commented by jonny0727 at 2015-05-21 10:05
tanaさん、ご連絡ありがとうございます。早速拝見に伺います。
Commented by kenn1013 at 2015-05-22 22:52
先生お久しぶりです。嵐が丘は暗いな〜と思いながら一度読んだだけです。大人(相当前になってますが^^;)になって読むともっと理解出来る事もあるかもしれませんね。もう一度読んでみます! 舞台も機会あれば観たいです! チケット取るのが億劫でなかなか観に行けないのですが娘とこれからは色々観に行けたらと思っています。先生の様にフットワーク軽くならないといけませんね(^^♪
Commented by jonny0727 at 2015-05-22 23:53
kennさん、こんばんは〜。お久しぶりね。
でも365のお写真はいつも拝見してます。さっきもいつも変わらずしっかりしたおうちご飯とお弁当作っていらっしゃるなあと思いながら見ていたところでしたよー。

嵐が丘はホント、暗いわね。ここまで暗いお話はないぐらい。舞台も暗かったけれど原作を読んでいると引き込まれて行きます。お嬢ちゃんとは楽しいミュージカルとかいらしてくださいね。チケットはネットで取ってるのだけど、フットワークだけじゃなくて人差し指ワークも軽くなり過ぎるのがこわいです。??
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by jonny0727 | 2015-05-20 20:49 | Comments(4)

自宅でしている料理教室のひと皿、気を抜いたうちご飯、そして好きな映画、また日々の出来事など徒然なるままに。


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